「奇刊クリルタイ4.0」頒布のお知らせ 文学フリマ当日の頒布物に関して
11月 29

『奇刊クリルタイ4.0』について、詳細含めrepublic1963の方でセルフライナーノーツとしてまとめました。

1:特集「非モテ・イズ・デッド!?」について
ここで、デッド!?としているのは、主にはてなダイアリーを中心とした「非モテ」(異性にモテない事を思い悩んだり、その事をいつまでも非きずる自意識)の議論についてです。もちろん、「モテない」という意味においての非モテという存在は過去・現在・未来において一定の位置を占めるでしょう。しかし、非モテSNSの存在を思い浮かべるまでもなく、2005年から2007年ぐらいまではてなにおいて展開されていた非モテの議論の中身と、現在「非モテとされているもの」とは大きくかけ離れています。個人的には、非モテSNSでされている事というのは、フォーマットは違えど10年近く前にロフトプラスワン界隈でやられていた事とほとんど同じように思えます。一見すると、当時「非モテ論壇」で語られていた事のほとんどは無駄であったように思えます。ただ、ある議論の空間が生まれ、そこに継続してコミットするという事は、ある種の変化が伴います。「非モテ」によって何が生まれ、何が残ったのか。そして、何が変わったのか、これは「私たち自身」の記録でもあります。

2‐1:インタビュー・速水健朗
速水氏へのインタビューは、はてなにおける「非モテ」が盛り上がっていた当時、第三者からどんな形で見えていたのかを知る事ができた貴重なインタビューになりました。「非モテにはあまり興味がない」とおっしゃっていた速水氏ですが、どんな形に話が展開しているかご覧ください。またネットにおけるCGMとしての「非モテ」についても伺っています。また、ケータイ小説やヤンキー論、自己啓発といったキーワードとの接続もなされ、それらと非モテとの関わりに関しても伺いました。

2-3:インタビュー・森岡正博
森岡氏へのインタビューは2009年の流行語ともなった「草食系男子」と「非モテ」について伺いました。「非モテ」と入れ替わるようにして登場した「草食系男子」ですが、「草食系男子」と「非モテ」には共通点も相違点もあります。それらを明らかにしたうえで、そういったものとどう向き合えばいいのか、処方箋の入り口のようなものについて伺ったロングインタビューです。また、「草食系男子」のマインドや嗜好についてのガイド的な役割も果たせるものと考えています。

2-4:座談会・「おっさんブロガー座談会」
(司会:parsely 参加者:Masao、千葉のイニエスタ、terasuy、republic1963)
非モテの歴史は、その一部は『奇刊クリルタイ』の歴史でもあります。「非モテ論壇」がなければこの同人誌もなかったわけで、クリルタイメンバーによって当時の非モテ論壇を振り返ります。当時から変わった事、相変わらずな事…。懐かしい話や笑った話。論争の当事者による大暴言大会にして、ある議論空間に継続的にコミットしてきた人々の記録でもあります。お楽しみに。

2-5:非モテ論客アンケート
「非モテ論壇」の論客・ブックマーカーに実施したアンケートを一挙公開します。その数総勢23人(クリルタイメンバー含む)。彼らが当時何を考え、今何を考えているか。是非ご覧ください。

3:個人原稿について

個人原稿もバラエティ豊かな原稿がそろいました。トップバッターはParsleyさん。「乙女男子から見た、外野の『非モテ』論」は、第三者から見た「非モテ」論。当事者には語れない興味深い視点があります。打って変って、Masao_hate「非モテに「歴史」は存在しない。ただ、アーキテクチャに依存するのみ(あるいは、非モテのモテ性について)」は当事者による非モテ論。非モテの語られるフィールドの変遷に伴う語られ方の変化についてまとめてあります。一方、千葉のイニエスタ「柏レイソルのサポーターグループ -郊外都市におけるヤンキーとCクラスの生存戦略」では、サッカーのサポーターという集団において「Cクラス」と呼ばれるいじめられっ子はどのように活動しているのか。郊外におけるヤンキーと非モテの結節点を探る興味深いルポになります。terasuy「アンドロイドはアンドロイドの夢を見るか?」は非モテSF小説。ネタばれになるのでみなまで言いませんが、非モテマインドあふれる面白い内容になっています。ryo Q10「成長しない非モテの恋愛奮闘記」は非モテ脱出を目指すドキュメンタリー的なルポ。ある個人史は終焉どころかまだ始まってもいないと強く感じさせられる内容です。私、republic1963は「Exogenesis(脱出創世記)0.5」と題して「非モテ」とセットになぜスクールカーストや学校・青春が語られるのか、という事についての試論です。
ゲスト原稿は4本。kir_royal「関東人の新潟雑感」はキール氏が、関東から新潟に引っ越したギャップについて書いていただいております。「アラザル」などでもご活躍されている安東三氏からは「絶対の恋愛に向けて」と題して非モテが恋愛を経験することでどうなるかという事に関して書いていただいております。admire-don氏は「人生の罰ゲーム~非モテが挑戦した同窓会トリロジー~」と題して、氏のライフワークともいえる同窓会に関して、決定版の原稿となっております。これを読んで泣け!奇刊クリルタイ、最後を飾るのは加野瀬未友「二周目に入った「非モテ」」です。ブロガー、ブックマーカーとして著名な加野瀬さんから見た非モテ論壇の変遷について語っていただいております。

是非お楽しみに!

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